「起業するなんて、とてもじゃないけど怖くてできない…」
世間一般の起業に対するイメージとは、凡そこのような感じでしょう。
かく言うWATAも、サラリーマン時代は
『起業とは一世一代の大勝負、清水の舞台から飛び降りる覚悟で…』
などと、少し(どころじゃなく、とても)大袈裟に考えていました(笑)。
では何故、起業は怖いと思うのでしょうか。
そして、どのようにすれば起業に対する怖さを克服できるでしょうか。
本記事では、起業が怖いと思う理由と、怖さを無くす方法について紹介します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
起業が怖いと思う理由

始めに、起業が怖いと思う主な理由は、以下の4つです。
- 起業したことがない
- これまでの生活を変えることへの抵抗
- 身の程を弁えている
- 失敗して借金を背負いたくない
それでは、詳しく見ていきましょう。
起業したことがない
未知の世界には、誰もが少なからず不安や恐怖を抱きます。
このような心理に陥るのは、人間の生理的反応、しいては動物的本能が働くからです。
日本では、大半の方は起業を経験することなく雇われる側(従業員)として働き続け、社会人生活を終えていきます。
起業が怖いと思うのは、単に起業したことがないからです。
これまでの生活を変えることへの抵抗
これまでサラリーマンとして働いてきた方は、1日8時間、週5日働き、週2日休む生活のサイクル・リズムに慣れ、その習慣が体に染み付いています。
定められた時間に出社して働けば、とりあえず月1回の給料と年2回のボーナスが支給されます。
受け取った給料で普通の生活できれば大きな問題にならないため、
「給料はそんなに高くないけれど、このままで良いか…」
との考えに至るのは、とても自然なことです。
長い間、このような生活を送ってきた方が、これから起業しようと思い立っても、これまでの慣れ親しんだ生活を変えることに大きな抵抗を感じるのは当然です。
何故なら、人は現状維持を好み、変化を嫌うからです。
よって、自身にとって重大なモチベーションがなければ、現状を捨ててまで起業に踏み切ることはほぼありません。
身の程を弁えている
会社等の組織に属する場合、従業員は会社が展開する事業の一部に従事します。
つまり、従業員は現場の一部を担当し、事業全体を取り仕切るのは経営者です。
ここで前職を生かして起業する場合、現場での実務で培った一流のスキルを持ち合わせるスペシャリスト以外は、行く先は厳しいと考えるのが妥当です。
また経営者が独立する場合も、経営のみの経験では、販売する商品やサービスを自らの手で作り出すことができません。
職場でのチーム単位で一斉に退職し起業するのであれば大きな問題はありませんが、単独での起業については躊躇するのも無理はありません。
つまり会社員や経営者の多くは、自分自身は組織の”歯車”に過ぎないという意識を少なからず持っています。
このように、自身の立場を冷静に見つめた上での謙虚な思考が、起業が怖いと思う要因になっています。
失敗して借金を背負いたくない
起業しても事業がうまく行かず、金融機関からの融資を返済できない場合、借金を背負うことになります。
生涯を通して何とか返済できる金額であれば問題ありませんが、それも叶わないような多額の借金を背負ってしまったら…。
最悪の場合、自己破産です。
自己破産をすれば、それまで背負っていた借金は無くなりますが、数年間は新たな借り入れができず、また特定の職種や資格に制限を受けます。
中には、「自己破産しちゃえば全てチャラ!」と考える方もいるかもしれませんが、それには開き直ることができるメンタルの強さが必要です。
起業前にあらゆる事態を想定すれば、やはり起業に恐怖心を抱いてしまいます。
起業の怖さを無くす方法

次に、起業の怖さを無くす主な方法は、以下の5つです。
- 起業は怖いものと認める
- 失敗は必ず起こる
- 『ひとりでできる仕事』で起業する
- 起業のリスクを知る
- 行動あるのみ
それでは、詳しく見ていきましょう。
起業は怖いものと認める
始めに、
“起業は怖い”
と認めてしまいましょう。
実は、WATAも怖かったです。
起業時に
「必ず成功するぞ!」
と勇んでも、心のどこかで
「うまくいかなかったらどうしよう…」
などと、一抹の不安を抱くのが普通の感覚です。
将来への希望と危機感の狭間で揺れ動きながら、仕事に取り組む。
この感覚を持ち続けることが、起業とその後の会社経営で重要です。
失敗は必ず起こる
何かを成し遂げるためには、失敗は欠かせません。
例えば、赤ん坊がハイハイから歩行を試みる時、始めは尻餅をついたりしながら何度も失敗して、ようやく2本の足で立つことができるようになります。
そして歩こうとして片足を前に出す際も、何度も転び、時には頭を床にぶつけてべそをかきながら、それでもめげずに歩こうという意思を持ち続け、最終的に歩けるようになります。
つまり、
失敗は成功へのプロセス
ということです。
また、赤ん坊は歩けるようになるまで試行錯誤を繰り返す過程で、
「この歩き方はダメだったから次はこうしてみよう」
と無意識に原因を探り、その対策を次のチャレンジで活かしています。
つまり、
失敗の中に成功のヒントが隠れている
という事実を忘れてはいけません。
そして最も重要なのは、
赤ん坊は歩けるようになるまで、決して諦めない
ということです。
その意味では、赤ん坊のメンタルは最強です。
失敗を失敗で終わらせるのが、本当の失敗です。
『ひとりでできる仕事』で起業する
起業に限ったことではありませんが、新たなビジネスに取り組む際は、少人数によるスモールビジネスから始めると、リスクを最小限に抑えることができます。
最も理想的なのは、一人で取り組むことです。
そして一人で取り組むには、”一人でできる仕事”を選ぶ必要があります。
一人でできる仕事については、下記の別記事をご参照ください。
起業のリスクを知る
上記のように、”一人でできる仕事”に取り組むことがリスクを回避できる有効な手段ですが、他にも起業のリスクは存在します。
起業のリスクについては、下記の別記事をご参照ください。
行動あるのみ
人は、例えば散歩のような行動をしていると、不安を取り除くことができます。
よって起業への怖れを取り除くためには、とにかく行動(ここでは仕事を)するしかありません。
行動していれば、解決の糸口が見えたり、チャンスに巡り合えたりします。
そして行動を絶え間なく継続すれば、ビジネスは自然と進展していきます。
むしろ、将来への怖さが無ければ、起業しても長くは続かないでしょう。
不安がなければ現状に満足し、行動しません。
不安があるから行動するのです。
つまり、この不安こそが行動のモチベーションになります。
休む暇も無いかもしれませんが、その分、束の間の休息がとても有意義に感じられます。
これは起業に限らず、一般的なサラリーマンの方が仕事に取り組む場合でも、このような感覚を持ち合わせているかもしれません。
そんな方は、起業に向いています。
まとめ - 成功する起業家は、怖がり続ける行動派

ここまで、起業が怖いと思う理由と、怖さを無くす方法について紹介しました。
上記を纏めると、
『起業が怖いと思うのは自然なことなので、その不安をモチベーションに行動しよう』
ということです。
この不安や怖れを打ち消すために行動し続ける間は、ビジネスは上手く行きます。
本記事が起業時の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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