起業すると、一体どの程度のお金を稼ぐことができるのでしょうか。
起業する目的が”お金を稼ぐ”方には勿論ですが、お金が主な目的ではない方も、少なからず気になると思います。
そこで本記事では、
- 世代別の平均年収
- 会社の年収上位ランキング
- 起業家の平均年収
これらのデータを参考に、起業した際に目指す年収について考えます。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
世代別の平均年収

始めに、世代別の平均年収を見てみましょう。
5歳毎に区分けした男性・女性・合計の平均年収は以下の通りです。
年齢 | 男性 | 女性 | 合計 |
---|---|---|---|
~19 | 160 | 111 | 135 |
20~24 | 278 | 248 | 264 |
25~29 | 403 | 328 | 369 |
30~34 | 470 | 321 | 410 |
35~39 | 529 | 313 | 445 |
40~44 | 582 | 318 | 476 |
45~49 | 629 | 324 | 499 |
50~54 | 679 | 320 | 525 |
55~59 | 686 | 301 | 518 |
60~64 | 522 | 254 | 411 |
65~69 | 406 | 211 | 324 |
70~ | 343 | 205 | 282 |
平均 | 540 | 296 | 436 |
男性は50代後半、女性は40代後半に収入がピークに達します。
また全世代の平均で見ると、男性の平均年収は女性の約1.8倍となりました。
個人的には女性の方が男性に比べて能力が高いと考えているので、この年収差には違和感を感じます。
女性が能力を最大限に発揮できる社会環境になってほしいものです。
国税庁「令和元年 民間給与の実態調査結果」
会社の年収上位ランキング

次に、上場企業の年収を見てみましょう。
1~20位のランキング(2019/7~2020/8月期)は以下の通りです。
順位 | 社名 | 業種 | 平均年収 (万円) |
---|---|---|---|
1 | M&Aキャピタルパートナーズ | サービス業 | 3109 |
2 | メディシノバ・インク | 医薬品 | 3073 |
3 | イー・ギャランティ | その他金融業 | 2413 |
4 | 日本商業開発 | 不動産業 | 1921 |
5 | キーエンス | 電気機器 | 1839 |
6 | ヒューリック | 不動産業 | 1761 |
7 | 三菱商事 | 卸売業 | 1631 |
8 | 東京放送HD | 情報・通信業 | 1622 |
9 | 伊藤忠商事 | 卸売業 | 1565 |
10 | ソレイジア・ファーマ | 医薬品 | 1560 |
11 | スクウェア・エニックスHD | 情報・通信業 | 1487 |
12 | 丸紅 | 卸売業 | 1452 |
13 | 住友商事 | 卸売業 | 1473 |
14 | 日本テレビHD | 情報・通信業 | 1401 |
15 | 三井物産 | 卸売業 | 1393 |
16 | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 1389 |
17 | テレビ朝日HD | 情報・通信業 | 1382 |
18 | ショーボンドHD | 建設業 | 1375 |
19 | マーキュリアインベストメント | 証券業 | 1373 |
20 | ストライク | サービス業 | 1357 |
1位は3,000万円を超えています。
サラリーマンでこれだけ稼ぐのは、本当に凄いことです。
勿論、その分だけ能力と仕事量が求められますし、苦労や大変なことも数多く経験するとは思いますが…。
また上位20社の中で半分は誰もが知っている会社で、やはり大手商社やマスコミ(キー局)が多い印象です。
入社すれば高給取りはほぼ既定路線のため、これらの業界が学生から人気があるのも頷けます。
引用:「有価証券報告書」
起業家になれば、年収に上限は無くなる

そしてここからが本題ですが、起業家の平均年収は約500万円です(日本政策金融公庫調べ)。
しかし分布にバラつきがあり、起業後に年収1,000万円を超えている起業家もいれば、年収10万円未満の起業家も一定数存在します。
また起業した会社が上場する場合、そのキャピタルゲインは数百億円(東証一部の場合)にも達し、ミリオネア(資産1億円以上)はいとも簡単に突破します。
そして誰もが知るような企業に成長すれば、長者番付への仲間入りを果たします(ここまで到達するのはほんの一握りですが)。
一口に起業と言っても、収入面ではこれだけの広がりを見せます。
つまり、これこそが起業の世界です。
まとめ - 起業すれば、自分自身で希望する年収を決めることができる!

ここまで、年収にまつわるデータを紹介しました。
前述のように、起業すれば収入に上限が無くなりますが、収入が全てではありません。
- 生活に困らない分だけ稼げれば良い
- 世界中のお金を搔き集めてもしょうがない
- 時間を犠牲にして働いてまで、年収を上げても意味が無い
このような意見を持っている方も存在し、これらは尊重されて然るべきです。
つまり起業後に収入面で到達したいポジションを自分自身で設定して、ビジネスを展開することが可能になります。
例えばWATAのように、自分が心地良いと感じる環境やペースを優先しながらビジネスに取り組む。
また上記の会社別の年収ランキングから、
「リスクを背負って起業したのであれば、サラリーマンの年収を超えなければいけない」
と考え、目標の年収を4,000~5,000万円に設定するのも良いでしょう。
そして上場を目標にして夢を大きく持ちながらビジネスを展開することもOKです。
自分自身がどの程度の収入を目指したいのか。
その目標を自分で決められるのは、実は起業の大きなメリットです。
特に1人で起業するのであれば、その自由度を完全に掌握できます。
起業する際にビジネスパートナーがいると、会社の向かうべき方向性で意見が食い違うケースがあります。
更には会社員であれば、大多数の会社は利益の最大化が目標のため、
「もっと利益を大きくしたいので、必死になって働け!」
との指示が出て、働き詰めの生活になるのは避けられません。
このような事態を避けるためには、1人で起業するのが現実的な解決策になります。
本記事が起業の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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