起業する年齢は何歳が良いでしょうか。
そもそも、起業に”適齢期”は存在するのでしょうか。
そこで本記事では、起業する平均年齢、各年代毎の起業するメリット・デメリットについて解説します。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
起業する年齢

日本政策金融公庫が2020年に発表した「2020年度新規開業実態調査」によれば、起業する平均年齢は43.7歳です。
40代の割合が最も多く38.1%、次いで30代が30.7%を占めています。

また起業する平均年齢は年々上昇し、1991年度の調査以来、最も高くなりました。
出典:日本政策金融公庫「2020年度新規開業実態調査」
起業に年齢は関係ない

メディアに取り上げられる起業家は、20代や学生起業、そして近年は”高校生起業家”も話題になりました。
メディアは、起業家の年齢が低い方が視聴者の関心を惹き易いため、若い起業家を取り上げます。
そして関心を惹く理由は、その”希少性”です。
上記のように、10~20代の起業する割合は4.8%に過ぎません。
やはり起業する年齢は、社会で経験を積んだ30~40代が7割近くに達しています。
また50代以降の起業も全体の1/4に達し、いわゆる”シニア起業”も一定数存在します。
このように起業する年齢は実に様々です。
つまり、起業に年齢は関係ありません。
その理由は、万人に最適なキャリアプランは存在しないからです。
また起業する年齢は業界・業種に依ります。
若い年代で起業する業界は、サービス業、飲食業界や宿泊業などが多い傾向にあります。
またシニア世代(50代~)で起業する業界は、小売業、卸売業や建設業などが多い傾向にあります。
世界的に有名な起業家も10~20代で会社を設立したケースがあるため、
「起業するには若くないといけない…」
と考えがちですが、データが示すようにその根拠は無く、単なる思い込みに過ぎません。
起業で大切なのは、
「起業すること」
ではなく、
「起業して成功すること」
です。
そのためには、自身でビジネスを展開する行動力と成功への信念を持ち合わせていなければいけません。
起業する年齢を気に掛けるのではなく、成功するためのアプローチについて思考を巡らせましょう。
年代別の起業するメリット・デメリット

次に、起業する際の各年代毎のメリットとデメリットについて解説します。
起業する年代 - 10代
メリット
- 社会人としての経験が無い分、既存の枠に捕らわれることなく、自由な発想でこれまでになかったビジネスを展開することができる
- テレビやインターネットなど、メディアに取り上げられ注目され易い
デメリット
- 学業に時間を割かれるため、事業との両立が難しい
- 金融機関での口座開設やオフィス賃貸の契約時に保護者の同意が必要
- 印鑑証明の取得は15歳~
起業する年代 - 20代
メリット
- 仮に起業に失敗しても、若いため人生の軌道修正が十分に効く
- 年齢制限がある国や諸機関からの起業時の補助金・融資が得られる
デメリット
- 成功する確率が相対的に低いため、自己資金を貯めることが難しい
- 人脈が乏しいため、集客が難しく取引先を見つけることが大変
起業する年代 - 30代
メリット
- これまでの社会人としての経験・知識を活かしたビジネスを展開することが可能
- 体力が漲っているため、圧倒的な仕事量で起業後にビジネスを手早く軌道に乗せることができる。
デメリット
- 起業するとサラリーマンに比べると信用力が下がり、家やマイホームのローンの審査が通らないことがある
- 結婚・出産など人生のイベントが多い時期のため、起業とプライベートのバランスを取る必要がある
起業する年代 - 40代
メリット
- これまでの経験から社会的信用力を持っているため、取引先が見つかり易い
- 経済的な力を持っているため潤沢な自己資金を持ち、融資の審査も通り易い
デメリット
- 起業後、仮に事業に失敗しサラリーマンに戻る場合、若い年代に比べると採用される確率が低い傾向がある
- 体力が落ちてくる時期で、無理が効かないことが出てくる
起業する年代 - 50代~
メリット
- 起業すると定年を自身で決めることができるため、会社員よりも長く働くことが可能
- シニア起業のためのセミナーや補助金があり、起業するための環境が整っている
デメリット
- 退職金を含め自己資金が潤沢だが、老後の生活で必要な資金とバランスを取らなければならない
- 事業を後継者へ引き継ぐ場合、後継者を育成する必要がある
まとめ - 起業は「今がチャンス!」と思った時がベストタイミング

ここまで、起業の平均年齢と各年代の起業するメリット・デメリットを解説しました。
上述のように起業に年齢は関係ありません。
よって、
「今が起業のチャンスだ!」
と思った時がベストタイミングです。
その理由は、各人によって取り巻く環境や状況が違うからです。
起業できる準備が整い、かつ本人の決意が固まれば、それが起業する時です。
解説したように、それぞれの年代に起業のメリットがあるため、そのデメリットをカバーしながら積極的にチャレンジしていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント